オトメディウスX (エクセレント!) (2011/KONAMI/360)
オススメ:★★★☆☆
前作の反省点を踏まえた作りになっているが
根本の部分が残念というか何というか…
開発者のインタビューによると昨今のSTGは
コアユーザー(上級者向け)向けのものを出す以外に生きる道は無く
(売り上げ的な意味も含めて)
ライトユーザー(初心者向け)向けのSTGは博打であると語っている。
そんな高難易度至上主義なSTG界隈で、しかし、
そこであえて窓口を広く設けた後記を選んだ。
ゲームの未来を見据えれば当然誰かがやらなければならないことなのだから
ここに関しては賞賛を送るべきです。
なのでゲームの難易度としては非常に簡単な部類です。
STGをあまりプレイしない人でもそこまで苦労せずに最終面まで行けます。
大事なのはクリアできるという達成感と期待感でありこれがあるからこそ
次のステップに挑もうというやる気が生まれてくるものです。
簡単=退屈=面白くない
が、全てイコールで繋がっているわけでは無いと思います。
キャラクターも前作から続いて
吉崎観音さんが手掛けており非常に魅力的です。
本人が無類のゲーム好きということもあり
ゲームマニアのツボを押さえたキャラやメカが数多く登場します。
難易度、キャラクター、お膳立ては全て揃いました。
ではいざ蓋を開けてみると…どうしてこうなったのか…。
初心者向けを謳っているのに敵弾が見えずらく(背景と同化する)
気が付いたら被弾していたという場面が多々あり、
道中が敵が湧くだけの単調なもので演出面に不満があったり、
何というかキャラクターとゲームが噛み合ってない部分が
多々見受けられました。
たとえば1面のボス。
ボスキャラクターはパロディウスシリーズでもお馴染みの
ネコ戦艦を擬人化したキャラが演出として出てきます。
しかもBGMもパロディウスのネコ戦艦のテーマ!ここまで期待させておいて出てくるものが
見当違いのネコ戦艦らしさゼロの全然違うメカ。しかもこのメカはメカで前作でボツになったものなので
そこはそことして嬉しいかったりするという
(前作のギャラリーモードで設定画が見られた)なんともチグハグで噛み合わない。
1面だけがこんなならばまだ我慢もできるが
こんな感じが2面、3面と続くのにはため息を出さざるを得ない。
そもそもにして、今作で見られるギャラリーモードの
設定資料集にある没になったボス案やステージ案のほうが
非常に魅力的で本編のゲームとしての出来が更に霞んでしまうという
なんとも本末転倒っぷり。
少し前に
「簡単=退屈=面白くない」は全てイコールではない
と描きましたが、今作は
簡単+退屈=微妙
という形になってしまったなというのが私の感想。
最高のスタートを切っておきながら
ゴール手前で力尽きてしまう。
なんとも
コレを体言してしまったなぁ…そんな感じです。
以下メモ
・一週目は練習、2週目が本番
→ポケモン(ゲームフリーク)方式
・STGは撃って敵を倒す爽快感が欲しい
→打ち込み音は必須
・死因は判り易く、ここ必須
→敵弾を判り易くする
→死んだ瞬間のリプレイがカットイン?
・STGに他の要素を入れる試み
・ただ撃破するだけでなく頭を使う要素
→RSG、斑鳩→アクセント程度が良い
・あれ?トレジャーのSTGって最高じゃね?
→そうですね
極星☆銀麗覇