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Castlevania - Lords of Shadow – 宿命の魔鏡(2013/Mercurysteam
オススメ:★★☆☆☆
クリアまで約9時間

「新章・悪魔城ドラキュラ」とパッケージにデカデカと書いてあるように
この作品は悪魔城ドラキュラのリメイク的作品であり、
前作「Castlevania - Lords of Shadow –」の続編にあたる作品です。

今作にはドラキュラシリーズでは馴染み深い「ラルフ・ベルモンド」や「吸血鬼アルカード」が登場しますが
双方とも名前だけ借りたまったくの別人、別解釈されたキャラクターになっています。
そもそもこのLords of Shadowシリーズ自体がパラレルワールドという扱いになっているようです。

ゲーム内容はいわゆる3D横スクロール探索型アクションで、
レベルアップ要素はあるものの詳細なパラメーターは無く攻撃技が一つずつ解禁されていく形になります。
探索型アクションと聞くとシリーズ過去作である「悪魔城ドラキュラX」がまず思い当たりますが、
次々現れる敵をなぎ倒しながらバシバシ進んでいく過去作とは違い、
一歩一歩慎重に歩き、仕掛けを解き、罠を潜り抜け、戦闘は決まった場所にしか敵が出ない代わりに
数発ダメージを受けたらアウトというシビアなバランスになっています。
「操作性の良いプリンスオブペルシャ」といえば通じが良いでしょうか。

しかしどの要素も噛み合っているものの、細かな場所でマイナスが印象が残り
結果としてイマイチ振るわない結果になったなというのが感想です。
たとえば、即死トラップやボス含む敵との戦闘でやられた場合
やられる少し手前からリスタートできるというシステムはとてもユーザーフレンドリーな設計だが、
だからといってマップのそこいら中に即死ポイントを作られると
バンバンやられては再挑戦を繰り返すことになり
結果緊張感とテンポが削がれ中だるみしてしまう事態に。
加えて、ムービー中に指定されたボタンを正しく押すシステム(QTE)が曲者で
ボスを倒す演出は全てこれ、一度失敗すれば即終了、
しかし再開地点は上記の通り失敗した一歩手前になるのでクリアすることは容易だが
頑張ってライフを減らしたのにトドメはユーザーの手ではなくムービーに横取りされ
“自力でクリアしたという達成感を一切感じない”。

高難易度向上主義を主張するつもりは一切無く、
むしろ誰もがクリアできる可能性を持つゲームこそ誉と考えてはいますが
上記等々の理由によりこのゲーム全体から醸される
“製作者が見せたいものを無理やり見せられている雰囲気”は個人的には受け入れがたいものだった。

加えて不満なのが
“謎や複線を多く残したまま、次回作を匂わせるムービーで作品が終わっていること”。
酷いアメリカ映画作品によくあるパターンのアレですね。
もっと重箱の隅を突付けば、先に進みたいと思わせる展開が来ないとか、
BGMが少なく常時環境音だけで味気ないとか、パッケージとキャラの顔違うじゃんとか。

総評すると、システムとしては完成しているけど
肝心のセンスが抜けており“ゲーム”として不完全、でしょうか。
このシリーズの次回作があってもパスしちゃうかな…。

*ドラキュラシリーズ4コマ漫画でお馴染みのしずもん氏による
 ゆるーい主人公達のイラストが説明書に描いてある点は個人的に高く評価したいです。

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